2023年4月9日に新たに日銀の新総裁へと就任した植田和男さん。

日銀の総裁といえば日銀出身者や旧大蔵省・財務省出身者が就任してきた歴史もあるなかで、経済学者が就任することは初めての人事となりました。

植田和男さんは一体どのような経歴の持ち主なのでしょうか?

そこで今回は、

・植田和男の学歴まとめ(中学・高校・大学はどこ?)
・植田和男の経歴まとめ(経済学者以外にも民間企業の取締役も経験!)

をお伝えしていきます!

最後までお楽しみください。

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植田和男の学歴まとめ

植田和男さんの学歴を簡単にまとめました。

1970年:東京教育大学付属駒場高等学校卒業
1974年:東京大学理学部数学科卒業→東京大学経済学部へ学士入学
1975年:東京大学大学院経済学研究科進学
1976年:マサチューセッツ工科大学大学院進学
1980年:マサチューセッツ工科大学博士課程修了

学校名を見ただけで優秀だとわかる学歴ですね。

それでは一つ一つ詳しくみていきましょう。

植田和男の出身中学

植田和男さんの出身中学に関する情報はなく調査中です。

出身高校である東京教育大学付属駒場中学・高等学校は中高一貫校のため、中学もこちらに通われていた可能性はあると思います。

ちなみに東京教育大学付属駒場中学・高等学校は1978年から現在の筑波大学付属駒場中学・高等学校へと名前を変えています。

東京教育大学付属駒場中学・高等学校の略称は「教駒」、現在は「筑駒」と言われています。

2023年度の筑駒HPにある入試情報を見てみると、

植田和男の学歴・経歴まとめ!高校は筑駒で民間企業での取締役も経験
出典元:筑波大学付属駒場高等学校HP

高校への新たな合格者は45名、これに加え中学校からの進学予定者が123名と記載されていました。

あくまで現在の情報でしかありませんが、中学からの進学予定者が多数の割合を占めているため、植田和男さんの中学時代も同様の状況であった場合、植田さんも中学から「教駒」であった可能性が高いのかもしれません。

植田和男の出身高校

先ほどから名前を出していますが、植田和男さんの出身高校は東京教育大学付属駒場高等学校(現在は筑波大学付属駒場高等学校:略称は筑駒)です。

筑駒の2023年時点の偏差値は78と非常に高く、東京都内の高校の偏差値ランキングでは1位、全国では2位という超難関校です。(みんなの高校情報を参照)

ちなみに全国1位は兵庫県の灘高等学校(偏差値79)です。

日銀の前総裁である黒田東彦さんも同高校を卒業しており、植田和男さんの7年先輩にあたります。

学歴がすべてというわけではないにしろ、日本の経済を動かすトップの方が超優秀な学校を卒業されていると期待値は高まるように感じます。

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植田和男の出身大学

植田和男さんが高校卒業後入学したのは東京大学理学部数学科(偏差値67.5)です。

卒業後、同校の経済学部へ学士入学。1年後の1975年に東京大学大学院経済学研究科へ進学。

そしてさらに1年後の1976年からマサチューセッツ工科大学大学院へ進学。

クアクアレリ・シモンズによる世界大学ランキングでは1位を獲得している大学です。

世界1位の大学で博士課程を修了し、博士号(Ph.d.)を取得しているので世界が認めた超一流の経済学者といっても過言ではないと思います。

ちなみに日本銀行の総裁になるための条件が、

・大学の博士課程を修了
・英語が堪能

ということのようです。

まさになるべくしてなったという印象を受けました。

植田和男の経歴まとめ/企業取締役の経験も

経済学者という職業のイメージでは大学で研究しつつ、教鞭をとることだと思っていたのですが、植田和男さんは企業の取締役の経験もありました。

それでは植田和男さんの経歴をまとめていきます。

植田和男の教職歴

まずは植田和男さんの教職歴について。

教職

・1980年:カナダブリティッシュコロンビア大学経済学部助教授
・1982年:大阪大学経済学部助教授
・1989年:東京大学経済学部助教授
・1993年:東京大学経済学部教授
・2005ー2007年9月:東京大学大学院経済学研究科長
・2005年:東京大学大学院経済学研究科教授
・2017年:東京大学名誉教授
・2017年:共立女子大学教授
・2020年:共立女子大学ビジネス学部ビジネス学科教授

こちらが私のイメージしていた学者の経歴です。

ちなみに植田和男さんの指導は厳しかったそうですが、ゼミの生徒との飲みも楽しんでいたそうです。

ゼミの飲み会になると酒に酔ったような素振りを見せるのに、その実、全く酔っていない。泥酔したのを見たことがありません。ビールにブランデー、日本酒まで何でも飲みます。当時、草津や千葉の白子などへゼミ旅行に行くと、先生が一番酒が強いので深夜まで飲んでいる。カラオケもお好きでした。よく高橋真梨子さんの『桃色吐息』を歌っていて、その後、ゼミ仲間との飲み会ではその曲が先生の十八番ということになりました。

引用元:デイリー新潮

ただ厳しくするわけではなく、生徒と少しくだけだところでコミュニケーションを取れるとてもいい先生なのだと感じます。

植田和男の学外での経歴

植田和男さんは学外でもご活躍をされていました。

学外における役職

・1985年ー1987年:大蔵省財政金融研究所主任研究官
・1998年ー2005年:日本銀行政策委員会審議委員
・2005年ー:サントリー学芸賞政治・経済部門選考委員
・2008年ー:日本政策投資銀行社外取締役
・2011年4月ー2012年6月:日本経済学会会長
・2019年ー2023年3月31日:日揮ホールディングス株式会社社外取締役
・2023年4月9日ー:日本銀行総裁

経歴がとても華やかで誰が見てもエリートだとわかります。

ちなみに社外取締役とは、

その会社の業務執行に従事せず、社内の利害関係にとらわれない社外取締役に期待されるのは、株主の視点を持って経営を監視し、外部の目によるチェックで経営の透明性を高めたり企業統治を強化したり、といった役割。常に投資家の目にさらされながら経営を行うことが浸透している欧米では、社外取締役の設置は当たり前のこととされ、アメリカでは取締役の半分以上が社外取締役だといわれます。

引用元:HRpro

経済学者だけでなく民間企業の社外取締役も経験されているため、ビジネスの現場の状況も踏まえた金融対策も期待できるのかもしれませんね。

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